【普通科】

昨今、日常の学校生活で英語を全般的に使う生徒たちにとって、従来の日本語教育の方法では生徒たちに負担がかかりすぎる場合もあり、 それが原因で日本語学習を続けることが難しくなる生徒が少なくないという現状に直面しています。
バーナビー日本語学校では、より多くの子供たちに長く日本語を学び続けて欲しいという教師と保護者の願いのもと、2012年度より新しいカリキュラムを再構成しました。 そして、2015年度からは新しいクラス編成を実施、それにともなってさらにカリキュラムの見直しを行いました。 本校では、日本の教科書に執着することなく、カナダで育つ子供たちが日本語を学びやすいように、そして日本語はもちろん日本そのものに興味や関心を持ち続けることのできるような独自のカリキュラムで授業を行います。

授業見学は随時受け付けております。お問い合わせは、office@bjls.caまで。

家庭で日本語を話す生徒を対象とした普通科は、9月から6月まで、水曜日の午後4:00から午後6:00まで授業を行います。


・ 幼稚科1 (3歳〜4歳) 水曜日 午後4:00〜6:00 *9月に3歳になっている生徒対象です。

運筆の練習によってひらがなの導入をします。 文字というものに興味をもち始めるこの年齢の生徒が、日本語学習において最初に出会うひらがなをスムーズに認識し、楽しみながら読み書きを進められるようにします。
先生や友だちと歌ったり、手遊びをしたりしながら、正しい姿勢で口形で日本語の発音ができるようにします。
あわせて、集団生活で必要な生活習慣やルールを身につけられるようにします。

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・幼稚科2 (5歳 Kindergarten)  水曜日 午後4:00〜6:00

小学校入学までに身につけておきたい、基本的な日本語の四技能を楽しく学習します。 幼稚科1で習得したひらがなをもとに、さらに単語レベルでの理解を深める授業をします。 ひらがなの濁音、長音、拗音、撥音を紹介し、日本語特有の音や表記に慣れるようにします。歌や手遊びを通して、正しい姿勢や口形で日本語の発音ができるようにします。
あわせて、集団生活において自立できるよう、必要な生活習慣やルールを身につけられるようにします。 生徒一人ひとりが幅広い分野に興味をもてるよう、多様な教材を紹介しながら、小学校へ無理なく移行できるよう指導していきます。

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・小学科1 (Grade1)  水曜日 午後4:00〜6:00

光村図書の「こくごー・上」の教科書をもとに、日本語でお話を読んだり理解したりすることの楽しさを感じ、日本語の美しさ、特色を勉強します。 今まで学習してきたひらがなの正確さをさらに強化するようにします。
日本語の特徴である助詞を正しく認識して、単文が書けるようにします。歌や遊びを通して正しい姿勢や口形で日本語が発音できるようにします。
さらに、カナダで生活するうえでは欠かせないカタカナを早めに導入し、日常生活で目にする単語を認識、理解できるようにします。

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・小学科2 (Grade2)  水曜日 午後4:00〜6:00

光村図書の「こくご一・下」の教科書をもとに、日本語でお話を読み進めながら事柄の順序を考えたり、大事な点を理解する能力を養います。
あわせて、説明文を勉強することにより、日本語をつかって論理的な思考ができるようになることを目指します。 また、配当漢字80字を導入し、楽しみながら漢字に親しめるようにします。

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・小学科3 (Grade3)  水曜日 午後4:00〜6:00

光村図書の「こくご二・上」の教科書をもとに、日本語でお話を読んだり、他の人の話を聞いたりしながら、話題に沿って意見を述べることができる能力を身につけます。 まとまった量の文章では、簡単な構成を考えつつ読んだり書いたりする能力を習得します。
あわせて、日本語特有の表記を理解し、正しく使えるようにします。配当漢字90字を、意味を理解しながら学習します。

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・小学科4 (Grade4) 水曜日 午後4: 00〜6:00

光村図書の「こくご二・下」の教科書をもとに、語と語のつながり、文と文のつながりに注意しながら、文章を理解したり書いたりできるようにします。 さらに、想像したことや仮定したことを文章に書いたり理解したりできるようにします。
一つのテーマに沿って、グループで話し合ったり発表したりする訓練をします。また、書く際の正確さをさらに強化していきます。配当漢字70字を学習します。

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・小学科上級 (Grade5ーGrade7)  水曜日 午後4:00〜6:00

日本の小学生が好んで読んでいる、バーナビー日本語学校指定の読みものを通して、日本文化や現在の日本の生活について理解を深めます。 目的や必要に応じて文章の要点を考えながら読んだり、文章を引用したり、さらに要約したりできるように学習します。
相手や目的に応じた正しい言葉づかいができるように学習します。小学校三年生の配当漢字である100字を、意味を理解しながら正確に読み書きできるように学習します。
また、年間を通して国際交流基金が主催している日本語能力検定試験の対策授業をすることにより、正しい文法の知識を習得します。

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・中・高等科 (Grede8ーGrade12)  水曜日 午後4:00〜6:00

バーナビー日本語学校の指定の読みもののなかから、生徒一人ひとりの知的レベルに合った文献をもちい、より良い人間になるため、社会貢献できる人格形成のため、お話を読み深めていきます。 自分が考えたことを、日本語をつかって相手に正しく伝える能力を身につけます。相手や目的に応じて的確に話す能力、相手の意図を掴みながら聞く能力、計画的に話し合う能力を身につけます。 小学校四年生の配当漢字200字を卒業までに正しく読み書きできるように学習します。 話し言葉と書き言葉の違いを理解します。日本の古典にも触れ、日本伝統のものの見方、感じ方を知ります。比喩表現に慣れ親しみ、自然な日本語をつかえるようにします。
また、年間を通して国際交流基金が主催している日本語能力検定試験の対策授業をすることにより、正しい文法の知識を習得し、年齢に合った日本語のレベルに到達するよう努力します。

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【基礎科】

家庭で日本語を話さない生徒を 対象とした基礎科は、9月から6月まで、水曜日の午後6:15から午後7:45まで授業を行います。(レベルに合わせて開設)

基礎科の小学科クラスでは、本校独自の教科書を使い、無理のないペースでひらがなやカタカナを習得することはもちろん、重要な語彙を増やし会話力をつけていきます。 中・高等科クラスでは、教科書を中心に多面的な教材を導入して、実生活ですぐに役立つ会話ができるよう授業を進めていきます。
詳しくはFundamental Courseをご覧ください。